冬になると、ハムスターの動きはがらりと変わって鈍くなります。
それもそのはず、本来ならば冬眠をしている時期に起きて活動を行っているのですから、動きは鈍くなってしまいます。
気温が下がり、部屋の室温も通常よりぐっと下がったり、暖房を稼働させていても、部屋の隅や外側の壁の近くなどは冷気が通って寒く感じてしまいます。
ハムスターはそんな冷気すらも感じ取って冬眠を始めようとしてしまうので、油断は大敵です。
秋頃にしっかりと冬眠の準備を阻害して冬を迎えさせても、冬の真っただ中に冬眠を始めるハムスターが出ても不思議はありません。
しかし、秋に冬眠の準備をしていなかったハムスターはただただ眠り続けるだけなので、衰
弱してしまう事は目に見えていますし、冬眠自体も目視で確認してもまるで生きていないかの様に見えてしまうので困りものです。
これを「疑似冬眠」と言いますが、ペットのハムスターが疑似冬眠をしてしまった場合は放置しておくと死に至る危険があるので飼い主が起こしてあげなければなりません。
掌の体温でしっかりと暖めてやり、目が覚めるのを待ちましょう。また、出来る事なら動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
多くのハムスターは室温を一定温度に保っておく事によって冬眠をしません。
しかし、その温度も暑すぎず、寒すぎず、の15度以上には保って置くようにしてください。また、床材を多く入れたり、ペット用のヒーターを利用すると効率よくハムスターケージのみを暖める事ができるので便利です。
冬は一歩間違えば直ぐに危険な状態へと導いてしまう季節ですので、しっかり毎日の管理を行ってくださいね。